機能はそこそこでしたが、耐久性がダメでしたね、ゴムでやるのは。 ですから「自動変速機は障害者U弱者のための、まともに運転できない年寄り・女・子供(と言うと怒られるけれど)などハンディキャップのある入用の車であって、健全なおれたちの車でない」という感覚が市場に定着してしまいました。
しかも耐久性がないという評価も染みついちゃった感じがあるんですね。 ただその後の電子制御とか、四段、五段、六段と流行ってきましたし、ョ−口シバでも混んできましたので、これから自動変速機が増えると思います。
現実に増えつつあります。 そういうことで答になりますでしょうか。
S先生、どうもありがとうございました。 それではいつものように、感想を書いていただいて、それで今日の授業はおしまいにしたいと思います。
今日の講義のテーマは一九六○年から七○年、八○年とこの約三十年間で自動車タイヤの中ではもっとも重要なラジアルタイヤの開発の問題と、二番目に安全確保とかPL問題といった問題を取り上げてお話しいたします。 ここに挙げておりますラジアルタイヤ、あるいはPいますので、その都度、解説いたします。
これらの話題は今ではマスコミでも取り上げられることはほとんどなくなって参りました。 従って一般の人々にはほとんど知られておりません。
自動車タイヤもまた国際化に伴い多くの苦労がありました。 逆に少しだけかも知れませんが、けっこう面白い話もあった。
そう感じていただけたらと思ってお話をいたします。 これも前置きになるんですが、タイヤの予備知識も少し申し上げざるを得ないでしょう。

これが私の今日お話しする大体の概要でございます。 空気タイヤの構造について少し申し上げます。
タイヤは恐らく外面を見ますと、ゴムだけで作られているように見えます。 しかしその内部には強度の大きい骨格が必要であります。
乗用車タイヤは、皆さん方が乗っておられる乗用車でタイヤ一本あたり、三百キロとか四百キロ、五百キロという重さを支えております。 トラックのタイヤになりますと、一本で三トンとか四トンという荷重を支えるわけです。
またスピードも何よりも先にミシュラン・ガイド(現レッド・ガイド)を思い浮かべるのではないでしょうか。 その有名なところとタイヤのミシュランとは、同じ会社であります。
この二つを申し上げたかったのは、皆さんはきっと自動車タイヤは自動車王国であるアメリカで生まれたんだろうと、何となくそう思っておられたのではないでしょうか。 しかし実際は基本コンセプトは英国で生まれ、今主流を占めているラジアルタイヤはフランスで生まれた。
そういうことを認識していただきたいのであります。 まず歴史的なことを少し申し上げます。
タイヤを空気とゴムの組み合わせで作るという、空気タイヤの基本コンセプトは既に一八八○年代、今から百二十年ぐらい前に、英国の獣医であったダンロップが発明したと言われております。 この現物は大英博物館に保管されているそうです。
写真で見る限り乳母車の車輪ぐらいには何とか使えそうだ、というようなものでありまして、現在のタイヤとは全然違うものであります。 それから今日お話しないといけないラジアルタイヤの発明の問題でありますが、これは一九四八年とか一九四六年とか言われておりますが、約五十年前、フランスのミシュランが発明したものであります。

皆さん方は、ミシュランという名前を聞きますと、タイヤキロ、百五十キロといったハイスピードになりますと、これはゴムだけではとても持たない。 内部に強度の大きい骨格を必要といたします。
その骨格をどのように配置するかということが技術としては重要な問題であります。 一九六○年代の始め、世界はほとんどこのバイァスタイヤでした。
このバイアスタイヤというのは、ここにカーカスと書いておりますけれども、骨格になるタイヤ構造を互いに交差(Uバイアス)するように配列したもので、バイアス・プライ・タイヤ。 これをバイアスタイヤと呼んでおります。
今日、主としてお話しするのはこちらのラジアルタイヤになるのですが、このカーカスがラジアル(U放射)方向に、交差ではなく、横から見ますとちょうど放射方向にコードが入っているように見えます。 そのためにラジアルタイヤと呼ぶわけです。
それと併せて、このベルトというものがあります。 これは桶のたがのような役目をいたします。
これも非常に重要な役割をしております。 このタイヤからこちらのタイヤに進化したわけです。
因みにラジアルタイヤというのは和製英語でして、そのままでは外国人には通じません。 正確に言いますと、レイディァル・プライ・タイヤーまたはレイディアル・タイヤーです。
これからお話するのに必要なので、タイヤの材料についてちょっとお話をします。 スチールコードがまずラジアルタイヤを考える場合に非常に重要であります。

ここにちょっとサンプルを持ってきておりまして、もちろん後ろの方は見えないと思いますので帰りに、ここへ置いておきますので、見たい人はひとつ見ていただきたい。 それからタイヤの中身がどうなっておるか、先ほど言いました構造というのは普通は外側から見えるんですが、十五種類ぐらいのこういうものを組み合わせます。
それを私どもはコンパウンディング・レシピ というような呼び方をしております。
料理関係では「このレシピは?」とか「このソースは非常に美味しい。 どんなレシピでしょうか?」というような質問をされることもあると思いますが、ゴムのほうでも同じでありまして、このレシピという言葉を使います。
これも非常に重要な役割を果たします。 そのほか、タイヤを考える場合、ラジアルタイヤの開発を考える場合にどういう設備で作るのかというようなこともありますが、これも非常にややこしいので省略をいたします。
時間があれば最後に、タイヤの評価の問題。 どういう具合に評価してタイヤを出しているか、説明していきたいと思います。
これからいよいよ本題に入って参ります。 私は先ほ何故、バイアス←ラジアルなのかません。
それをカットいたしまして、中に何が入っているかというのを分かるようにしたものを、これはカット・サンプルですけれども、これがトラック用これが乗用車用ですから、これもひとつ興味のある人は見ていただきたいと思います。 スチールコードというのは、私どもが開発した当初は日本では国産ではできなかった。

その当時は、高級なスウェーデン鋼という、非常に不純物の少ない鉄鋼材料があるんですが、それを特別にベルギーで加工して、それを輸入しました。 そういうくどいことをやっておりました。
ワイヤーの線径といいますか直径が同じぐらいの太さです。 そういったものを数本ないし十数本繰り合わして真錆メッキをする。
そんなようなものであります。 それからここに次にゴムのことを少し書いておりますけれども、ゴムも非常に種類がたくさんあるんですが、それは省略いたしまして、このカーボンブラックとか配合薬品とか、そういうものを大体タイヤに使うような材料というのは、いろいろ材料のバリエーショそれだけではだめだということで、先進国といいますか米国なりヨーロッパヘ拡大していきたいと。
そういう希望は当然あるわけでありまして、これを当初はもちろんバイアスタイヤでやっていったんですけれども、ミシュランのラジアルタイヤと当然ぶち当たって参ります。

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